あの頃…

遠い昔…ってゆっても今から4年前。
あたしが16の時の話。

あたしは親と大喧嘩して家を飛び出した
少ないあたしの全財産と着替え、携帯、化粧品、それだけを持って飛び出した。

いくらバイトをしていても
お金なんて全然なくて
財布の中には3万とちょっとしかはいってなかった。

あたしは友達に連絡をとりまくった。
《誰か泊めてくれる人いない?》
みんな答えはNO。
いつもはいきなりでも泊めてくれる
大親友の美夕でさえ今日はダメだった

「どーしよー…。」

綺麗な星空にあたしはそう呟く。

幸い夏休み中で学校はないから1日ぐらい外ですごしても大丈夫だ。

それでも外は暑い。
暑いのが嫌いなあたしは
イライラして外で1人で過ごすなんて考えられなかった。

彼氏なんて居ないし
友達の家も断られて
仕方なくあたしは
街をブラブラ歩いてた。

夜の10時になると
ホストやキャバ
いろんなキャッチが歩いてて
結構声をかけられたりした。

それがあたしは今はうっとうしくて仕方なくて全て無視して歩いてた。