近づけたのに
遠いって、まさに今
それよりも私は忘れていた。
教室を飛び出した事を。
席に着くと目線がいたい…
「………」
「ちょっと、大丈夫ー?」
「ゆな〜」
自分の席で縮こまっていると
ゆなが前の席に座った
「どうした」
「……帰りに話す〜」
全部は話せないけど
さすがに
1人じゃ辛いわけで…
「オーバーヒートです」
「よしよし」
小さい子をあやすように
私の頭を撫でる。
やっぱり、ゆなは頼れるなあ…
てか
佳…どうしよ
ずっと見てくるし…
謝りたそうなのは分かるんだけど
ぶっちゃけ、もう、どうでもいい
佳のことなんかに
構ってる余裕ないし、
頭ん中…浜寺くんで一杯一杯なのよ
ばかやろう…

