*優side*



「おはようございます!」


君が入ってきたとき、ビックリした。


思わず声に出してしまうほど…


前世の僕の婚約者、柚だ…


柚よりも先に僕が死んでしまって、悔しかった。


大空襲のあと、もう大丈夫だろうと怪我人を連れようと思うと、


ふたたび空襲が来て、見事に当たってしまったのだ。


あのときの柚と同じ顔。


今日は多分、熱があるんだろう…


あのときと、変わらない、君。