気まずくても
時間は過ぎて。

無情にも部活の時間がくる。


あたしは昼から授業に出た。

クラスの友達が心配してくれてたけど。

あたしはそれを笑ってごまかした。


部活、行きたくないけど。

今年からキャプテンのあたし。

そんな勝手な理由で部活休むなんてできない。


部室に行くと、駆け寄ってきた綾子。


「裄と仲直りできたー?」


あたしは首を横に振る。

仲直りどころか、嫌われちゃったよ…


「やっぱりねー。裄ずっと、機嫌悪かったし」


裄と同じクラスの綾子。

槇くんも一緒だから、あたし一人だけ別のクラス。