「…じゃあ」 気まずい空気の中 立ち上がったのは裄。 そのままあたしに背中を向けて歩いていく。 「裄っ!!」 勢いで呼び止めてしまった。 振り向いた裄の顔が見れない。 「今日……一緒に帰れる?」 なぜか疑問系で言ってしまった。 部活が終わって一緒に帰るのはあたしたちの日課。 でも今日は口に出さないと、一緒に帰れない気がしたんだ。 裄は口を開いた。 「……ごめん」 そう言って 保健室を後にした裄。 ごめん? あたし…断られた…?