あたしの隣には裄。 肩はぴったりとくっついていて 重なる二人の視線。 心臓が速くなるのを感じた。 ここはあたしの部屋。 部活のない放課後は、 こうやってどっちかの家にいる。 なんとなく気分が高まって 近付け合う唇。 そのまま、重ね合わせた。 裄の唇はすごく柔らかくて いつも、熱い。 そんな裄の唇に触れると あたしの体も熱くなる。 そして、 裄がたまらなく欲しくなる。 けれど。