「…あのっ、笠原くんっ!///」

「ん?」


いきなり声がして、
振り向くあたしと裄くん。

視線の先には、違う高校の女の子が二人、

頬をピンクに染めて立っていた。

確かこの人たち、東高校の………


「三冠…おめでとうございますっ! あの………かっこ良かったです! すごく!」


あ、この人たち、

裄くんのこと好きなんだ…

気付きたくないのに、気付いてしまった。


「あ、ありがとうございます…」


かっこ良いという言葉に戸惑ったのか、

びっくりしたように裄くんは言った。