「綾子ぉっ………」

「ん?」


泣きながら名前を呼ぶあたしに、

綾子は優しく相槌を打った。


「あたしっ……綾子とダブルス組めて良かったよぉ~………綾子大好きぃ~っ」


そう言って、
綾子にしがみついた。


「もうっ、バカ浅海ーっ。あたしだって組めて良かったよー! 浅海大好きだっ!」


綾子の目からも、涙が溢れていた。

最高だよ。

最高に幸せな優勝だよ。


バドやって良かった。

綾子とダブルス組めて良かった。

裄くんがいてくれて、本当に良かった。

南高校、大好きだよっ。