「浅海」 呼ばれて振り向くと、そこには芽生がいた。 「4年間、ありがとう。浅海と友達になれて良かった」 「あたしも。芽生と友達になれて良かった」 どんな時でも、助けてくれたのは芽生だった。 支えてくれたのも、芽生だった。 芽生がいたから、今のあたしがあるんだよ。 「東京行っても頑張って」 「芽生も、大阪でも頑張ってね。 彼氏とも仲良く」 「浅海こそ、笠原くんと仲良くね」 「うん」 あたしは、芽生と固く握手を交わした。 「東京、遊び行くね」 「あたしも大阪行くよ」 そう言って、笑った。