あたしたちの決勝の相手は、前回と同じ、 西高の最強ペアだった。 前は確か、フルセットで負けた。 だから、力の差はそんなにないと思うんだ。 これで勝てば、優勝。 絶対に負けられない試合。 「あっ、俺、線審下りるわ!」 「え?」 コートに下りようとした時、後ろから聞こえた声。 裄くんがあたしたちに並んでコートに下りる。 試合の時、線審一人と得点表示一人の計二人を、チームから出さなければならない。 いつもはレギュラーじゃない部員が下りるのだけれど、 なぜか今回は裄くんが自ら下りた。