最近、裄を縛り付けてる気がする。
だって、あたしなんか何の取り柄もない。
全てが中途半端。
いつか、裄に捨てられるんじゃないかって、不安なんだ。
その時、
加藤さんが口を開いた。
「浅海ちゃんさぁ、
あたしと裄くんのこと、心配してるんでしょ?」
あたしは、何も言えなかった。
心配してないと言えば、嘘になる。
けれど、裄を信じたいという気持ちもあった。
「あたしね、昔裄くんのこと好きだったんだ。
て言っても、小学校の時の話なんだけど。
4つも年下なのに、何事にも一生懸命な裄くんに惹かれたんだ」
加藤さんは、懐かしむように語る。

