「浅海、どこ行きたい?」 しばらく経つと、あたしの涙も止まった。 裄が地図を見ながらあたしに問いかける。 「裄、ここが地元なんでしょ? 裄の思い出の場所とか行きたいな」 まだあたしの知らない裄を、知ることができるかもしれない。 それに、裄が育ったこの町を、もっと知りたいと思った。 「よし。じゃあ行くか」 「うん!」 仲良く手を繋いで、ホテルの部屋を出た。 小さい頃の裄が、見てきたもの。 それを今から見ることができるんだ。 大好きな、裄の隣で。