「今日、裄も泊まるんだけどっ」 浅海が遼多に訴える。 「え、そうなの? じゃあ裄さん。俺の部屋で寝ましょう」 「は?」 いやいやいや、待てよ。 遼多の部屋ってことは、桑原も一緒ってこと? あ、ありえねーしっ! 「ねっ?」 「………はい」 断ろうとしたけど、 …遼多の笑顔が怖かった。 俺って、梨元に弱いのかなぁ? 「じゃあ、決まりだね! 香波、いっぱい話そうね」 「はいっ!」 なぁ、 俺って泊まる意味、 ねぇんじゃねーの?