俺の腕の中で泣く浅海の頭を、優しく撫でて。

俺が絶対に浅海を守る。

何がなんでも守ると、そう決めた。


「浅海」

「な、に?」


涙でグチャグチャに顔を濡らして、俺を見上げる浅海。

そんな浅海のおでこに、ひとつキスを落とした。


「俺、結構嫉妬深いんだわ」

「うん?」

「だからさ、浅海をいっぱい傷付けてさ…ごめんな?」


なんか、上手く言えねぇ。

いろいろ言いてぇんだけどさ。

言葉にするのが難しくて。


だけど浅海は、俺に向かって笑顔を見せてくれた。