恋も試合も全力で!



少し頬を赤く染めて、口を尖らせる綾子。


「綾子、可愛いっ!!」

「な、なに!? いきなりっ!!///」


あたしは綾子に抱きついた。

綾子はびっくりしていたけど、あたしを離そうとはしなかった。


「ほ、ほらっ! あたしたちもアップ行こっ! 優勝するんだから!」

「うん!」

「優勝したって槇のとこなんか行ってやんないんだから!」

「綾子…」


あたしは少し呆れていたけど、

これが綾子の可愛いところだから。

だって、槇くんを好きな証拠だもんね。