「で、後輩の桑原仁。仁と遼多は昔から仲良いんだよね」


じ、じ、仁!?

呼び捨て!?


「バド始めたのも、遼多に誘われたからだしね。まぁ浅海ちゃん、またよろしくね」

「うん、こちらこそー」


浅海にタメ口の桑原仁。

仲の良さがハッキリと分かる。

浅海も笑顔だし。

マジ、気にくわねーんだけど。


桑原は軽く会釈をして、帰っていった。


「裄、あたしらも着替えて帰ろっか」


桑原が気になる俺は、浅海の言葉も耳に入っていなくて。