恋も試合も全力で!



「浅海、だーい好きっ」

「…知ってる//」


諦めたように大人しくなって、小さく呟く浅海。

どんな浅海も可愛いんだよな。


今の俺は、完全に浅海バカ。

でもそれでもいいんだ。

守りたいものがあるって、最高なことだろ?

それが浅海って、俺はマジで幸せ。


「ねぇー、裄っ。今日の部活楽しみだね」

「ん? 部活?」


俺の隣で、浅海は微笑みながら言った。

今日は三年になって、初めての活動日。


「新入生、きてくれるかなぁー」

「そうだなー」