すると浅海は、耳を押さえて真っ赤。

実はこの浅海を見たくて、わざとやった。


「…っもうー、裄のバカー!!」


赤い顔のまま俺にバカと投げ捨て、

浅海は歩いていった。


まぁ、こんな浅海も可愛く思ったり(笑)


「あーさみっ」

「…………」


あれ?


「浅海ちゃーん」

「浅海さーん」

「浅海様…?」


…無視かよ。

相変わらず俺に背中を向けて、スタスタ歩いていく浅海。

からかったの、そんなにまずかった?