いろんなことを乗り越えながらも、月日は流れた。


浅海と別れそうになったこともあった。

恩田に告白されて、浅海を傷付けて。


あの日から俺は、

ずっと浅海の笑顔を見ていたいって思ったんだ。

どんなことがあっても、俺は浅海を守る。


小さな体で、大きな愛をくれる浅海が、

たまらなく愛しいから。


俺は浅海以外いらない。

浅海がいれば生きていける。

そう実感した。


今日も浅海は笑ってる。

俺の隣で。


俺たちは、大学三年生になった―。