考えた結果、次の日俺は7時半に家を出た。

8時から浅海の家で待つ。

着いたと同時に、遼多が出てきた。


「あれ? 裄さん、何してんすか?」

「んー、ちょっとな」


苦笑いしながら曖昧に答えた。


「でも、姉ちゃんと喧嘩中ですよね? 仲直りしたんすか?」

「いや、まだ‥」

「早く仲直りして下さいね。姉ちゃん毎日暗くて、こっちまで暗くなりそうなんで」

「ははっ‥‥」


ごめん、遼多。

仲直りどころか、別れの危機だよ。

そのまま遼多と別れて、浅海が出てくるのを待つ。