4限目。

難しくてつまらない教職論の授業を終えて、槇と教室を出た。


「やっぱあの先生の授業90分はだりぃわ」

「あれが4限って疲れるよな」

「まあ、5限ないからいいけど」


そう、笑いながら槇と歩いていた。

すると。


「ゆ、裄っ」


目の前に、俺の名前を呼ぶ浅海がいた。


「‥浅海?」


なんで?

なんで浅海がいんの?


「話、あるんだけど‥ちょっといいかな?」

「ああ‥うん」


心なしか、元気がない気がする‥

俺は心配になりながらも、浅海に着いて行った。