そして、試合は始まった。 団体戦。 あたしは綾子とダブルスに出た。 先輩達も頑張って、なんとか準決勝までいったけれど、 惜しくも3位。 男子は裄くんと槇くんが活躍して、優勝だった。 「おめでとー!」 「ありがとう!」 みんなが男子のレギュラーに声をかける。 あたしも裄くんにっ! って思ったけれど、 大活躍の裄くんのまわりには人がいっぱいいて。 とても近付ける状態じゃない。