「今日、頑張ろうな」

「うん。裄くん優勝してね」

「大きな頼み事だなぁー。梨元も優勝するんだろ?」

「したいけど………」


そう言った時、おでこにデコピンが飛んできた。


「いたっ! もうー、裄くんー!!」


おでこを押さえて涙目になってると、

裄くんは声をあげて笑い出した。


「あははっ! 梨元、デコピン1つでリアクション大きすぎない?」

「だって痛かったよー! 裄くん、デコピン上手くない?」

「ぶはっ! なにそれ、褒めてんの?」