冷たく言い放った。

裄だから、言えないんだよ。

分かってよ、バカ。


「俺、恩田と友達やめるつもりねえから」


その一言で、あたしの中の糸が切れた。


「なんで‥」


震えた声のあたし。


「なんで恩田さんの肩持つの‥」

「は?」


なんでなの?

もう‥‥‥やだ‥‥


「もういい‥‥‥」

「浅海っ」

「裄なんか大っ嫌い!!!」


泣きながら裄に背を向けて走り出した。

もうやだ、もうやだ、もうやだ。

裄なんか、嫌いだよ‥