あたしの様子に気付いた裄が、しがみつく手を取って 自分の手と絡めた。 ギュッと強く握られて、あたしは少し安心した。 「恩田もバド部入んの?」 いつもの声で、恩田さんに話しかける裄。 「うん、入るよ! また一緒に部活できるね!」 「そうだな。よろしくな」 恩田さんに笑顔を向ける裄。 やめてよ。 そんな笑顔向けないで。 今のあたしは多分、嫉妬心にまみれてるんだろうな。 それでも、裄を取られたくなかったから。 ずっと恩田さんを睨んでいた。