念のため鍵をかけて、少しオシャレな服に着替えた。

ドアを開けると、壁にもたれる裄がいた。

あたしより15センチほど高い裄。

その横顔に、胸がドキッとした。


「ん? 着替え終わった?」


見上げるあたしに気付いた裄が

あたしを見下ろしながら聞いた。

裄に見とれていたあたしは、返事をするのを忘れていて。


「浅海?」

「‥ああっ、うん、終わったよっ!」


どもるあたしに不思議そうな表情の裄。

裄のいろんな表情に、胸がドキドキして。

どうしたのかな? 今日。