一度、裄の家に寄って、帰り着いたのは午後2時。

お昼ご飯とか食べてたらそうなった。


「ただいまー」


リビングの扉を開けると、未だ部屋着でくつろぐ両親。


「おかえり。今日5時に家出るからね」

「え? 5時?」


そういえば、遼多昼から部活って言ってたもんね。

それなら急がなくて良かったじゃん。


「裄。あたしの部屋行こっか」


裄と共に部屋におさまった。


「あっ、着替えなきゃ」

「おー、着替えろー」


あたしの雑誌を勝手に読みながら、言う裄。