ほんわかとした雰囲気の芽生は、すぐにあたしたちに溶け込んだ。

綾子とはもう意気投合してるし。

あっ、そういえば。


「綾子ー。食物栄養に金沢さんいるらしいよー」

「え!? 金沢さんって、あの!?」


一気に綾子の目が輝く。

美人で背の高い金沢さんは、綾子の憧れ。

ずっと友達になりたいって言ってたんだよね。


「やったー! 明日話しかけようっとっ」


嬉しそうな綾子。

芽生も優しい目で笑ってた。