電車に乗って、大学へと向かう。 入学式は、大学の隣にある文化会館で行われる。 だから、槇と綾子と大学で待ち合わせ。 校門前で待つ、二人に近付く。 「あっ、おはよー!」 あたしたちに気付いた綾子が手を振る。 隣でやけにスーツが似合う槇も、笑顔でこっちを見ていた。 「おはよー!」 「ついに大学生だねー!」 「そうだねー!」 大はしゃぎのあたしと綾子を、苦笑しながら見てる裄と槇。