それからのあたしたちは、受験一色になって。

四人とも、推薦入試で見事合格。

春からも同じ学校へ通うこととなった。


あたしは今でも裄の隣で笑っていて。

裄もあたしの隣で笑っていて。


固く握り合った手は、離れることはない。

あたしの高校3年間、

裄で満たされていた。

裄のために泣いて、怒って、笑って、悩んで。

多分これからもきっとそう。

でも、つらくなんかないよ。

隣には、裄がいるから。


高校生という時を越えて、

今あたしたちは新たな道へと進み始める。

これからも、裄の隣で。




《END》