「相手は男子。普通に追いかけてたら、体力がもたないよ。コースを狙っていかなきゃ」 綾子の言葉にあたしは頷いた。 「浅海の1番得意なネット際、今日使えてないよ」 「うん」 「上がったシャトルは、あたしが頑張って打つから。浅海は守備よろしくね」 「分かった」 あたしたちはまた、自分の位置に戻る。 どっちかと言えば、守備的なあたしと、攻撃的な綾子。 あたしは、ネット際のヘアピンとか、カットの処理が得意で、 綾子はスマッシュを中心に、攻撃が得意だった。