恋も試合も全力で!



「浅海!」

「はい!」


お互い声をかけあって、シャトルを追っていく。

相手はさすが男子。

パワーも瞬発力も全然違う。

それでもあたしたちは、懸命にシャトルにくらいついた。


だけど、打たれてしまうスマッシュ。

きわどいところに落とされるカット。

高く遠くへと飛ぶクリア。

あたしと綾子の体力は、限界に達しそうだった。


「浅海」


その時、綾子に突然呼ばれ、あたしはかけよった。