恋も試合も全力で！

裄があたしの頭を撫でた。


「一人で大丈夫じゃないくせに、短大いこうとすんな」

「えぇぇ？」


そういう問題なの？


「心配なんだよ、お前が。だから近くにいてくれ」

「うぅ……はい//」


なんだかあたし、

大学進学がほぼ決定のようです。


「おーい、そこのバカップル。早く行くぞ」


槇に呼ばれて、歩き出すあたしたち。

ていうか、バカップルって。


「あいつらも、バカップルだよな」

「うん」


二人に聞こえないような小さな声で裄が言ったから、

あたしも頷いた。

槇と綾子も充分バカップルだよ。