『浅海……好きだよ?』


うぅぅ…

それ今関係ないじゃ~んっ!


「か、考えてみる…」

『うんっ! そうして!』


一気に明るくなった裄の声。

そんな嬉しそうな声しないでよ。

あたしまで嬉しくなるから。


しかもあたし、

裄に上手く丸め込まれた気がするのは、

気のせいかな?

気のせい…だよね?


『俺と槇と綾子、今んとこ志望校一緒だから』

「う、うん」

『浅海も一緒にしよ?』


そんな甘えたような声で…

裄、卑怯だよぉ~。