その日の夜、 あたしは携帯の前で悩んでいた。 裄の考えてる進路って、何なんだろう? あたしは短大って決めてるけど? 裄が短大ってありえないし、学校が離れるのは覚悟してる。 けどまさか住んでるとこまで離れるなんて、考えてもなかった。 裄は考えてるのかな? あたしと離れることを。 遠距離とか……耐えられんのかな? あたし。 「無理に決まってんじゃあん!」 独り言を叫びながら、ベッドに伏せるあたし。 今だって裄に会いたくてたまんないのに、遠距離なんて無理に決まってる。