「じゃあな」


あたしの頭を撫でて
部屋から出て行った裄。

そんな裄を見送ったあと、布団に潜った。


裄とキスした唇が熱くて。

胸もドキドキいってて。

悩んでた自分がバカみたい。


裄はあたしのことを本当に大事にしてくれてたのに。

裄がつけた赤い印を指でなぞる。


なんだか嬉しくて、自然と笑みがこぼれた。


裄が愛しくて、裄のために泣いて。

これからもそういうことがあるかもしれない。

けど、裄の愛があたしを包んでくれるから。

なんだって乗り越えられる気がするんだ。


これからもずっと

大好きだよ、裄。




《END》