「俺がお前のそばにいたいんだから、大人しく寝てろ」 そんなことを言われると『うん』って言うしかなかった。 寝てる間ずっと、裄の温もりがあった。 次の日、目を開けると、 手を握ったままベッドに伏せて眠る裄。 きれいな顔に、思わず見とれていると。 「んん………」 目を覚ました裄。 「おはよ」 「ん…おはよ。具合大丈夫か?」 「うん、大丈夫」 『そか』なんて言って、微笑む裄。