あたしの目をまっすぐ見つめながら ばつが悪そうに裄は言った。 「昨日も、ごめんな?」 あたしに謝る裄の顔が なんだか震えてる気がした。 あたしは首を左右に振った。 「あたしも、ごめんね?」 謝ると、優しい笑顔で頭を撫でてくれた。 「喧嘩ばっかりだけど、俺、浅海のこと好きだから」 優しい優しい裄の声に 顔を赤らめながら『うん』と言った。