恋も試合も全力で!



いつの間にか、眠りに落ちていて。

目を開けるとそこには、ベッドにもたれる裄の姿。


「え!?」


思わず叫んだあたしに、振り返る裄。


「起きたか?」

「あ………うん」


なんで裄がここにいるの?


「なん…で……?」

「あ?」


呟くように聞くあたしに、顔を歪める裄。

…怖いよ。


「なんで…いるの?」


恐る恐る問いかけると、あたしを見ながら裄は言った。


「具合どうかなって、見に来たんだよ」

「え?」