コンコン ノックの音がして、母親が顔を出した。 「今お粥作ってるから。ほら、熱計って。冷えピタも置いとくからね」 そう言って あたしに体温計と冷えピタを渡すと部屋を出て行った。 とりあえず熱を計る。 音が鳴って取り出すと、37.8度あった。 どうりでしんどいわけだよ。 あたしは冷えピタをおでこに貼って横になった。 すると、お粥を持った母親が部屋に入ってきた。