「ちょっと確認したいことがあるんだけど……」 そう言いながら裄のそばへと行く。 紙を見ながら、話をするあたし。 それでも、裄の視線や態度は、 いつもより冷たかった。 泣きそうだよ。 やっぱりだめかもしんない。 涙をこらえながら話すあたし。 そんなあたしを見て、裄は言った。 「浅海」 「なに…?」 いきなり呼ばれて顔を上げると、 睨むようにあたしを見る裄。 なに? なんなの?