先生に告白して…


先生と両想いになって…



先生とキスをして…





恋ってこんなにもドキドキするものなんだと先生から教わった。



私には恋なんて必要ないと思っていたあの頃の自分に怒鳴りつきたい。



恋ってこんなにも人を変えるのだと…



心を閉ざしていた私を解き放ってくれたのは恋の力で先生がいたからだ。



恋を知ってしまった私はもう元には戻れない。


いつか結婚するのなら愛のない政略結婚より、愛を実らせた最高の恋愛結婚をしたいと……




全て先生のおかげ。




そんな先生が私は大好きだから…




先生私を変えてくれてありがとう。



これからは先生と最高の恋愛をしたいと思います。











「遥佳〜!」



「麗。おはよう。」



「おっはよー!」


麗が私の席へと元気よく走ってきた。


「遥佳〜。」


「なあに?」


「いきなり聞いちゃうけどさ……

例の人とはどうなった!?」


私の前の席に座ってはしゃぐ麗。


「……どうなったって……」


「付き合うことになったの?」


付き合う…


そういう感じなのかな?


付き合うなんて言われてないし…

でも両想いになったし…

キスまでしたし…


結局のところどうなったのだろう…


「……うーん…付き合う?とかは直接は言われてない…」


「えっ!?なにそれ?

気持ちは伝えたんでしょ?」


「それはもちろん!勇気振り絞って言いましたとも!

でも……

両想いだってことがわかっただけ?みたいな感じなのかな?」



「えっ両想いなのに付き合わないの?

例の人付き合っちゃいけない特別な理由とかあるの?」



特別な理由…


あるにはあるだろう…


だって生徒と先生の恋愛だし…

確実にばれたら先生は教師を辞めなければならない…


俗に言う禁断の恋ってやつだから…



「うーん…

それもあるのかもしれない…」


「はっきりしてないわね〜。

遥佳それでいいの?」



「別に付き合うとかはあの人のことを考えるとできないのかもしれない…」



「そういうことを言ってるんじゃなくて!!


遥佳はその人と今のままでいいの?

その人との先のこととか未来のこととか、その人の特別になりたいとは思わないわけ!?」



「……特別な存在…」



「なりたいでしょ!?」



先生の特別になりたい…



「特別にはなりたい…」



「よし!よく言った!

今は無理なのかもしれないけど、よくなるまでその人のこと絶対に離すなよ!」


「……ありがと、麗!」



「いいのさ!遥佳のこと大好きだから幸せになって欲しいだけだから!


頑張れよ、遥佳!!」