ー栞菜side



梨華ちゃんからの伝言を伝えるべく翼の部屋に行った。



ートントン



翼『どうぞ。』



翼『って、姉貴かよ。』




栞菜『あいつじゃなくて、私で悪かったわね。』



翼『瑠奈のことをあいつ呼ばわりすんな。幾ら姉貴でも許せねぇ。』



栞菜『だって、瑠奈ちゃん嫌いだし。』



翼『あっそ。で、何の用?』



栞菜『梨華ちゃんが、生徒手帳ありがとうって。それと、ごめんなさいって。』



翼『礼なんて要らねぇ。』



栞菜『あんたねぇ。でも、梨華ちゃんって本当に良い子よね。』



翼『聞く限りそうだな。』