梨華『私は大丈夫です。』
と言って、その手を掴むことなく立った。




私は、優しさを貰ってはダメ。



何があっても人に頼ってはダメだって。自分一人で何とかしなくちゃダメだって瑠奈姉は昔言っていた。





私はこの時気づいていなかった。いや、気づいていたのかもしれないけれど、目を逸らしていたのかもしれない。だが、この言葉が瑠奈姉が自分を守る為についた言葉とは知らないで真に受けていた。



梨華『急いでいるので失礼します。本当にすみませんでした。ペコッ』



??『あっ、あぁ。』