哲也の気分1つで、あたしに会いに来て、、、


同じ時間を共有する。


今のあたしは、それだけで充分なんだ。


それ以上のことを、哲也に要求なんてしていない。


あたしが今、望んでいることは、、、


この関係が、変わらないことだけ、、、


その願いも、あたし達には、、、叶わぬ、願いですか?


__ブーンッ__


遠くから、聞きなれたうるさいバイクの音が聞こえた。


その音は、段々近付いてくる。


「来たか」


あたしと同じように、気付いた男がそんな言葉を溢した。


そして、1人があたしの目の前に来ると、タイミングを見計らったように、、、


__チュッ__


あたしの唇に、、、キスを落とした。