あたしは、悪魔と契約しました。

本当に未成年、、、だったんだ。


「あの、名前、、、」

「哲也(てつや)」


、、、哲也。


それが男の、、、名前。


忘れないよう、頭の中で男の名前を繰り返す。


「いつも、ここに居るんだろ」


河川敷を眺めながら、あたしに尋ねる。


「あ、はい」

「なら、またここに来る。その時、お前がバイクに乗りたいなら乗せてやる」


乗せて、くれるの?


「いい、の?」

「あぁ。じゃあ、用事あるから」


男は、、、


哲也はそう言うと、バイクに跨り、エンジンを掛けた。


「またな」


最後にそんな言葉をあたしに残し、哲也はバイクで走って行ってしまった。