あたしは、悪魔と契約しました。

真っ直ぐと、あたしのことを見つめる哲也の視線。


その瞳を見たくないのは、あたしが全てを知っているから、、、


全てを、思い出してしまったから、、、


「車の傷は弁償します。いくらですか?」


哲也の顔も見ないで、あたしはそんな言葉を向ける。


「千尋」


哲也はそんなあたしの名を、また呼ぶ。


あたしは1度、力のことを下ろし、財布の中から今あるお札を哲也に突きつける。


「今、これしかないんです。だから、、、」


__グイッ__


言葉の途中で、哲也に腕を掴まれる。


そして、、、


「会いたかった」


そんな言葉を言われる。


あたしも、、、会いたかった。


だけど、あたしは、、、