あたしは、悪魔と契約しました。

大きなお世話かもしれないけど、、、


今のあたしが哲也に出来ることは、それだけ、、、


無力なあたしが出来るのは、そんなことしかない。


「ママ、聞いてる?」

「うん」


隣で話す、力に笑顔で答える。


「ご飯、何?」

「力の好きな、カレーだよ」


その言葉に、嬉しいそうに笑顔になる。


「なら、早く帰る」


そう言い、家に向って走り出す力。


何も変わらない、帰り道。


そして、今日もいつものように1日が終わる。


そんなことを思っていたのに、今日は、、、まだ終わらない。


終わるどころか、この生活が今、、、変わろうとしていた。


「危ないから、走らないで、力」


前を走る力を、あたしは追いかける。