その子を愛おしい気持ちで、あたしも抱き締める。


「お帰り、力(りき)」


そして、わが子に言う。


「ママ、あのね?」


帰り道、たどたどしい言葉で必死に話をわが子。


そんな力の会話に、笑顔で相槌を打つ。


どこにでも、ありそうな親子の姿。


「家族」と呼べる人がなかったあたしにとって、初めて出来た家族。


あたしは力が生まれて、初めて、、、誰かのために生きる意味を知った。


それはまた、哲也があたしに運んでくれたもの。


哲也?あなたは今、、、


何を思って、どんな風に生きてますか?


あたしは初めて出来た、自分の家族に戸惑いながらも、、、


今、幸せです。


そう、哲也に答える自信がある。