2人で休まず、診療所で働く。


そんな2人の力になりたくて、あたしも診療所のお手伝いをする。


今じゃ、診療所の事務を向かされるようになった。


「千尋。そろそろお迎えの時間じゃない?」


仕事の休憩中で、2階に居たあたしに奥さんが声を掛ける。


「今、行きます」


開いていたノートを閉じ、あたしは1階の診療所に降りる。


「お迎え行ってきます」


そう2人に声をかけ、あたしは今1番大切な人のことを迎えに行く。


診療所から、歩いて数分のところにある保育園。


そこに、あたしの宝物が、、、


「ママー!!」


3歳になろうとしている、男の子があたしの元へと駆け寄り、ギュッと抱きついて来る。